人間の体の部位でも最も重要な部類に入る「首」。
ここの不具合から、首痛、肩こり、他、様々な不定愁訴まで、多くの不快症状が引き起こされます。
首をしっかり安定させるには、首の前の深部にある筋肉をしっかり機能させることが重要です。
ここをしっかりと鍛えるには、何らかのトレーニングをするしかありません(鍼灸・整体で首の前後左右上下の筋バランスを整えることで症状を軽減させることはできます)。
体幹トレーニング・筋力トレーニング、さらには、ヨガ・ピラティスを行う際には、常にこの頚部椎前深層筋を意識することが重要です。
ところで、全身をくまなく行う筋力トレーニングは、週2が最適です。
トレーニングして48~72時間体を休ませる方が、効果が高いのです。
毎日行う場合は部位を小分けした方が良いのです。(ストレッチ、インナーマッスル系のトレーニングは毎日やった方が良いです)
また、トレーニングの負荷も、人と比較するのではなく、自分の今の身体の状態に合った強度でやることが大切です。
それまでトレーニングしてなかった人が、いきなり強度の高いトレーニングをして「体のどこそこが痛くなった」「筋トレを始めてから疲労感が取れない」などの声を聴くことがありますが、明らかに強度と頻度が間違っています。
ローマは一日にして成らずです。
結果を急がず長期的な視野で無理なく継続することが大切です。
次の日に疲れを残さない、むしろ次の日が元気になる心地よい疲労感と筋肉の張り・だるさを感じる程度の軽い負荷・頻度から始めることが大切です。
体の調子を良くしようとして逆に不調を招いていては、元も子もありません。
トレーニングに限らず、全ての運動にはこういった側面があります。
トレーニングをはじめとする運動は、体を良い方向にも悪い方向にも持っていく可能性がある諸刃の剣なのです。
トレーニング・運動も人生の全てと同じく「さじ加減」が大事なのです。