関節には、主に可動性を担当する関節、と、主に安定性を担当する関節、に分かれます。
例えば、腰椎は、主に安定性を担当する関節です。
特に、回旋可動域は、頚椎、胸椎に比べかなり少ないのが特徴です。
では、この腰椎の回旋機能はいらないのか?といえば、全くその逆で、この腰椎のわずかな回旋機能が損なわれると、腰痛などの不快症状の原因となります。
昨日の、腰の張り感、とでもいう腰痛を訴えた方は、この腰椎の回旋機能が損なわれていました。
そして、治療により、腰椎の回旋機能が回復した瞬間、腰痛(腰部の違和感)は消失しました。
腰椎の回旋運動と、仙腸関節の動きは連動していますので、仙腸関節の動きを出すことも、同様に重要です。
仙腸関節の動きが出れば、自然と腰椎の回旋運動も回復することが多いようです。
全ての関節のモビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)が共に達成されている状態であれば、おそらく凝り痛みのない身体を実現できる、と考えている者です。