腰痛は、パーキンソン病でよくみられる症状です。
パーキンソン病発症前の時期にも、前駆症状として出現することがありますので、腰痛の患者さんに対応する時は、常に頭の片隅に、その可能性も考慮に入れて、施術をしています。
なぜ、パーキンソン病で腰痛が起こるかと言うと、
- 姿勢の問題
- 病気により、痛みを抑制する機能が働きにくくなる
といったことが関係しています。
パーキンソン病を患うと、姿勢が前傾して、腰に負担がかかるようになります。
(関連記事:腰痛をおこす原因のひとつ「筋血流の低下」を起こす姿勢に注意)
また、本来人間が持っている痛みを感じにくくする脳の働きが、パーキンソン病のためにうまく働かなくなり、痛みを強く感じやすくなるために、腰痛が起こります。
(関連記事:→腰痛とヘルニアの関係)
パーキンソン病の本態である、脳内黒質線条体系のドパミン減少という状態自体が、中脳辺縁系ドパミンシステムの活動の不活性化を招き、それが下行性疼痛抑制系の不活性化に連動して発生すると考えられます。
痛みのケアをして、日々を楽に
医療の現場では、パーキンソン病の腰痛をはじめとした痛みの治療は、十分なケアが足りていない状況です。
腰痛は、運動症状をさらに悪化させ、うつや不安などを増強するとも言われており、痛みに対して適切に対処する必要があります。
鍼灸マッサージ治療は、パーキンソン病の腰痛などの痛みに対して、たとえ一時的でも有効な治療法であることは、実際にこれまで経験してきています。
パーキンソン病で、腰痛やその他の痛みにお悩みの方は、痛みの軽減に、鍼灸マッサージ治療がお勧めです。日々の生活を、少しでも楽に過ごしたいという方は、ぜひお試しください。
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