腰部脊柱管狭窄症は、器質的疾患ですので、本来ならば、鍼灸治療は無効なはずです。
が、実際は、鍼灸治療で症状が改善する例が、私(院長)の限られた治療経験でも多くあります。
では、なぜ器質的疾患であるはずの腰部脊柱管狭窄症の症状が、鍼灸治療で改善するのか?
答えは、神経の血流改善、にあります。 腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状として、間欠性跛行がありますが、この間欠性跛行の発現メカニズムとして、歩行中に馬尾神経の圧迫が増強し、それにより馬尾神経内の血液循環障害(特に静脈のうっ血)が生じるため、ということがわかっています。 ところで、神経は、物理的圧迫を受けただけでは症状を発現しないこともわかっています。
症状を呈する場合、馬尾や神経根の炎症・浮腫などが生じて、初めて症状を呈するのです。
ですので、その炎症・浮腫が消失すれば、たとえ解剖学的に変化が起こらなくても症状軽減が期待できるのです。
鍼灸治療には、神経の炎症・浮腫を抑制する効果がありますので(特にお灸)、腰部脊柱管狭窄症の症状改善が可能なのです。
個人的には、器質的にも、鍼灸治療によって、腰部脊柱管の容量が増大するような解剖学的な変化も同時に起こせているのではないか?と、治療して改善されていく患者さんを観察させていただいて感じます。
腰部脊柱管狭窄症と診断され、薬やシップや神経ブロック注射などの標準治療で改善しない方は、是非一度OKはり灸マッサージの鍼灸治療をお試しください。
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