骨盤は、背骨に続く、真ん中に位置する仙骨と、左右の寛骨(腸骨)とで構成されています。
この仙骨と腸骨とでできた関節を、「仙腸関節」といいます。
最近、ここが原因と思われる腰痛の方が、立て続けにご来院されています。
以前より、ここが痛みの原因部位であるケースは多かったのですが、ここのところ、本当に多く、今日の患者さんも、3人連続で、この仙腸関節が原因と思われる症状を呈していました。
腰痛をはじめ、あらゆる痛みや機能障害の原因部位は仙腸関節である、というお考えのお医者さんや施術家の方がいらっしゃいますが、あながち間違いでもない、と思わせるくらいに、多いです。
仙腸関節に注目されていない治療家の方は、気づくことなくスルーされている場合もあるかとは思いますが、OKでは、必ずチェックしていますので、引っかかってくる割合は多くなります。
こと、ここ最近、腰痛といえば、まず仙腸関節を疑うようになり、さらにしっかりチェックするようになったから仙腸関節が原因である、とわかるようになった、ともいえるかもしれません。
ただ、仙腸関節が原因、とはいいましても、そこだけが異常を呈していて、他の隣接部位がなんともない、ということも、まずありませんので、OKでは、たとえばAKAのように、仙腸関節だけを施術して終わり、ということにはいたしません。
AKAを参考にさせていただいた手技をさせていただくことはございますが、はりやお灸を使っても、仙腸関節の不具合を改善することはできます。
そもそも、鍼灸マッサージ師がAKAを使う、ということは、AKAの学会の方々は認めておりません。
しかし、AKAに関する書籍やDVDを研究させてもらったりしていることは、事実ですが、何も、仙腸関節に対するモビリゼーション的手技は、AKAの専売特許でもないですので、あくまでも、考え方含め、参考にさせていただいている程度です。
しかし、やはり、仙腸関節の機能不全が原因の症状や障害は存在するのは確実だと、OKでも、日々の臨床から考えております。