ちまたでは、「骨盤矯正」なるものが大流行です。
しかし、どういう意味で、また、どういう観点から、骨盤を矯正する、と言っているのか?
また、その目的、目指すところは何か?
が、非常に不明確な印象を受けます。
確かに、骨盤は、人体において、上半身と下半身をつなぐ大事な部位で、そのアライメント、また、骨盤内の関節である、仙腸関節、の機能が体に及ぼす影響は大きいものがあります。
骨盤矯正とは、少し専門的になりますが、骨盤自体の3次元でのアライメント修正、という意味と、仙腸関節機能不全を解消する、という2つの大きな意味があります。
人体において、両者とも大事ですが、特に、仙腸関節機能不全という、一見大きな影響がなさそうに見えるほんのわずかな関節の動きの不具合が人体に様々な不快症状を引き起こす、ということは、私(院長)の経験上明白なもので、仙腸関節の調整でがらっと症状が改善することは確かです。
ですので、OKはり灸マッサージでは、はり灸コース、整体コースでは、必ずこの仙腸関節機能を診て、機能不全があれば、解消しています。
また、この仙腸関節機能不全も、さらに専門的に言えば、仙骨に対し寛骨がズレる、というパターンと、寛骨に対し仙骨がズレる、というパターンが存在します。
そのずれ方も、何通りものずれ方があります。
また、人体は、骨盤だけを調整すれば、はいOK!といった単純なものではなく、人体の各部位は、すべからく連動していますので、骨盤がその他の部位に及ぼす影響、また、逆に他の部位が骨盤に及ぼす影響、という多方面から診ていかなければなりません。
また、姿勢矯正に関しても、どういう姿勢を「良い姿勢」と定義し、何をもって矯正している、といえるのか?また、何を目的とするのか?が重要なこと、と考えます。
施術者が、「骨盤」や「姿勢」というものに、どれだけの知識を有して、どうこがどうなっていて、どこをどういう目的で矯正するのか、詳細に説明できなければいけません。
OKはり灸マッサージでは、「辛い症状を改善する」ことを第一義に置き、その辛い症状と、体の歪み、というものが密接な関係があると考え、その目的のために(辛い症状を改善するために)体の歪みを、骨盤だけでなく、全ての部位の連動性、というものを重視しながら調整する施術をしています。