心身不調と内蔵不調
- 体がこり痛む
- 体がだるい
- やる気が出ない
これらの心身の不調は、多くのケースで「内臓の不調」が関係しているのではないか?
と、最近疑いを強めています。
一部の治療家の中には、内臓、特に、
- 肝臓
- 腎臓
が不調を起こすと、内臓全体がこってくるという説を唱える人もいます。
肝臓や腎臓などをほぐす健康法の本も出ています。
内臓につながっている筋膜にアプローチして、内蔵機能を高める治療について理解を深めるには、内部機能障害への筋膜マニピュレーション 理論編という本が参考になります。
内蔵が不調だと、なぜ、体がこり痛むのか【仮説】
内蔵不調がどのように心身の不調に関わっているのか、次のように考えています。
内蔵と筋肉や関節は膜でつながっている
内臓と体の外側は「膜」でつながっています。
そのため、肝臓や腎臓などが不調になって内臓が固くなると、膜でつながっている体の外側の筋肉や関節も硬化させ、体のこりや痛みを引き起こすのではないかと考えます。
肝臓の代謝機能が落ちると、脳の老廃物を代謝しきれない
肝臓は「解毒・代謝」の要で、内臓全体で連携して代謝を行っていますが、肝臓が不調だと、脳からの老廃物を代謝しきれなくなり、「忘れっぽい」、「やる気が出ない」、「抑うつ」などの精神症状を発生させます。
脳の老廃物は、ノンレム睡眠時の脳脊髄液の流入が増えた時に、代謝されます。
睡眠は、私たちの認知機能や脳機能のメンテナンスに不可欠なものである。このほど、ノンレム睡眠のうち、脳波に振幅の大きくゆるやかな波が多く出現し、深い眠りの状態にある「徐波睡眠」において、脳脊髄液(CSF)の流入が増え、脳内の老廃物を洗い流していることが明らかとなった。
米ボストン大学の研究チームは、高速撮像技術を用いて、ノンレム睡眠中における脳脊髄液の律動を初めてとらえ、脳脊髄液の動きと脳波の活動、血流が密接に結びついていることを示した。この研究成果は、2019年10月31日、学術雑誌「サイエンス」で公開されている。
【参考】ニューズウィーク「深い眠りによって脳内の老廃物が洗い流されていることがわかった:研究結果」
脳の老廃物を代謝しきれなくなると、脳が慢性疲労状態になり、神経的に関係の深い「首肩こり」を引き起こします。
つまり、頑固な首肩こりは、慢性的な脳疲労と内臓疲労からきていることも多いと考えます。
内蔵を考慮した治療で効果を高める
ですので、治療としては、硬化した筋肉や関節をゆるめることはもちろん、硬化した内臓もゆるめる必要があります。
鍼灸治療や、一部の高度な整体治療では、それがある程度可能です。
「治療しても直後はいいが、すぐに元に戻ってしまう」
という方は、内臓疲労を疑う必要があります。
そういった方は、体の外側だけでなく、体の内側(内臓)も考慮した施術を受けられることをお勧めします。
そういった施術の方が、明らかに治療効果が長持ちします。
OKはり灸マッサージでは、体の外側と内側、両方考慮しながら施術を行います。
治療効果が高く、その持ちも長い、OKはり灸マッサージの鍼灸治療を、是非一度お試しください。
有効率は9割くらいです。