自律神経失調症は、さまざまなストレスや、不規則・不健康な生活習慣が積み重なって起こります。
しかし、同じような環境やストレスにさらされ、似たような生活習慣で暮らしていても、自律神経失調症になる人とならない人がいます。
これは、ひとりひとりの持って生まれた体質、性格、ものの考え方・受け止め方、などが発症に影響しているためと考えられています。
自律神経失調症になったからといって、「性格が歪んでいる」とか、「精神力が弱い」ということではなく、ただ単に、ストレスに強いか弱いかは人によって違うし、人によって耐えられるストレスの種類もひとりひとり違います。
逆にいえば、無茶な生活をしつづけても、全く心身に問題ない人は確かにいるでしょうが、それは、「精神力が強い」からとか、「素晴らしい性格の持ち主」というわけでは全くなく、ただ単に、生まれ持った体質が人よりも強くてラッキーな人、というだけで、そうでない人が、そういう人の真似をしようとすることは非常に危険です。
私(院長)の個人的に好きな人物でも、例えば、松田優作、ジミ・ヘンドリクス、というような、持って生まれた体質が非常に強い人(彼らは寝ずに生活することが普通にできたそうです。私は、早寝早起きでないと、心身が持ちません。)が多く、できれば、少ない睡眠時間で疲れ知らず、という人間になりたい気持ちはありますし、20歳の頃はそういった生活をしていましたが、今の私は絶対にそういう生活をするともたないことがわかっていますので、非常に自制した生活を心がけています。
人は人、自分は自分、で、自分のペースをしっかりと見極めて、自分の体質やストレス耐性に合った生活をすることが大切である、と考えています。