人間は二足歩行動物ですので、地面に接地する部位は足です。
車でいえばタイヤです。
この足の後ろ、いわゆる踵、にある骨が踵骨です。
この骨は、見た目よりも縦長で接地面も小さいので非常に歪みやすい部位の一つです。
人間の身体の土台である踵骨が歪んだら・・・、言うまでもなくその上の部位は影響を受けることが予想できます。
昨日、足首の痛みの患者さんと膝の痛みの患者さんで、この踵骨の歪みが見られました。
具体的には、お二人とも患側の踵骨が外側に傾く歪みでした。
要は、患側の脚が外側重心ということです。
おそらくこちら側が支持脚なのでしょう(人間の二本の脚は、ほとんどの方で支持脚と動作脚にわかれています、つまり左右対称ではないのです)。
当然、その上の距骨、腓骨、~股関節、骨盤(仙腸関節、恥骨結合)、腰椎、~上部胸椎、上部頚椎、頭蓋骨、まで歪みは連動しています。
これらの部位の歪みを修正していくベクトルの施術をしました。
また、上肢と下肢も密接に連動していますので、上肢も手指、手関節、~肘関節~肩関節(肩甲骨周り)を調整します。
なるべく少ない部位へのアプローチで済ましたいのですが、この一点で全身の歪みが一瞬で整う、という施術法を今のところ私は知りませんので、優先順位をつけながら、8割がた修正されて症状が軽減または消失すれば治療終了とします(一変に100%修正しようとするとかえって良くない反応が後で起こることが多いです)。
昨日のお二人とも施術直後、症状消失に至りました(施術直後良くなったからといってその後もずっといい保証はどこにもありません。人それぞれの治り方で改善スピードも違います)。
とにかく、治療はまずは土台である足元から、で間違いないようです。