OKはり灸マッサージには、腰痛~下肢痛(いわゆる坐骨神経痛)の方の来院が多いです。
そういった方に共通する所見として、
頚椎の関節機能障害がある
ということがあります。
腰や足から離れた頚椎、特に、上部頚椎(頚椎1,2,番)に、関節機能の不具合が必ず検出されるのです。
このことから、「頚椎の不具合」と「腰下肢痛」には何らかの関係があると考えざるを得ません。
実際、腰や足だけでなく、頚椎の不具合にもアプローチしないと、腰下肢痛はなかなか改善しない印象があり、きちんと頚椎の不具合も調整すると、腰下肢痛は改善する傾向があります。
頚椎の不具合と、腰~足の痛みが関係するメカニズム
上部頚椎の関節機能障害が存在すると、
- 上部頚椎に付着している脊髄硬膜を介して、仙骨が引っ張られて歪む
- 仙骨のゆがみに連動して、腰椎(特に4・5番)が歪む
- その結果坐骨神経が圧迫、もしくは牽引され、坐骨神経痛を発生させる
また、仙骨が歪むことにより、仙腸関節の関節機能障害も発生し、それが坐骨神経痛様症状を発生させる(ニセモノの坐骨神経痛として、仙腸関節の関節機能障害由来の腰下肢痛は意外に多いのです)。
というメカニズムを私(院長)は、想定しています。
とにかく、首が全く悪くない腰下肢痛の方は存在しない、という話です。