全身の連動性

めまいと自律神経機能

めまい患者さんにおける自律神経機能は、副交感神経系が実質的に低下し、交感神経系が相対的に興奮するとともに反応性が低下しています。

この相対的な交感神経系の興奮により、上頚神経節などからカテコールアミン類の分泌が促進され、心血管系や椎骨脳底動脈系に作用し、中枢神経系の血流や神経活動性の左右差を導き、めまいが引き起こされる、と考えられています。

ちなみに、前庭系機能と頚部筋群の緊張とは密接な関係がありますので、めまい患者さんでは、頚部筋の緊張の左右差が必ずあります。

これら、めまいの病態生理を理解すれば、自ずと治療方針が立ってきます。

すなわち、自律神経機能的には、副交感神経系機能の促進、交感神経系機能の抑制、そして、頚部筋筋緊張の左右差改善、です。

これらは、どれも鍼灸治療が得意とするところで、だからこうした、自律神経機能の不調からくるめまいに対して、鍼灸治療が有効、ということがいえるのです。

逆に、末梢前庭機能改善作用を有する薬物が、こうしためまいにはほとんど効果がない理由も同時に理解できます。

岡山県津山市下高倉西824

0868-29-3909

 

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  • この記事を書いた人

院長 大門信一郎

OKはり灸マッサージ院長。 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格有。 体のゆがみと自律神経を整える鍼灸師。 鍼灸治療の他、痛くない整体や、心地よい力加減のマッサージも好評です。 なかなか良くならない症状にお悩みの方の力になれれば幸いです。 【OKはり灸マッサージ公式サイト】 岡山県津山市下高倉西824 TEL.0868-29-3909 休業日◇月・金・祝日

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