ローテーターカフ(回旋筋腱板)は、一般的には肩甲上腕関節の安定性に寄与するもの、と捉えられています。
しかし、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の筋活動が生じる際、肩甲骨を固定する作用として、肩甲骨と胸郭に付着する筋も同時に活動します。
そのため、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の作用による影響は、肩甲上腕関節にとどまらず、肩甲骨と胸郭に付着をもつ筋の作用により、肩甲胸郭関節を介して胸郭にまで波及します。
このことは、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の機能低下は胸郭機能低下を引き起こすし、また、胸郭機能低下はローテーターカフ(回旋筋腱板)の機能低下を引き起こすことを意味します。
逆に言えば、ローテーターカフ(回旋筋腱板)への介入により、胸郭機能向上を図ることが可能であるし、また、胸郭への介入により、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の機能向上、つまり、肩関節機能向上を図ることが可能である、ということが言えるのです。
実際、昨日OKはり灸マッサージに来院された患者さんの、肩周りの症状を、胸郭(肋骨)中心にアプローチすることで改善させることができました。(もちろん、それを含め、骨盤、脊柱、他の改善もさせた上での話です。)
要は、肩関節周囲炎(五十肩)などの肩関節症状において、胸郭へのアプローチが非常に有効である、ということです。
肩だけでなく、全身のあらゆる部位、症状、と、胸郭、は、密接な関係があることが最近わかってきました。
ブラックボックスと呼ばれた胸郭が、近年、様々な研究者のおかげで、その機能、重要性が解明されつつあります。
私(院長)も、最近、胸郭に注目するようになって、身体の診方がより多角的に捉えることができるようになり、明らかに治療成績が向上しています。
他院とは、一味も二味も違う、OKはり灸マッサージの施術にこれからもご期待ください!