頭部を支えるために頚椎は周囲筋群の絶妙なバランスでバランスをとっています。
首から肩にかけての稜線が上下前後左右に均等にバランスがとれている状態の時には、首肩の愁訴はありません。
このバランスが崩れることにより、首肩の愁訴が発生します。
触って硬い=凝っているではありません。
触って硬くても、上下前後左右のバランスがとれていればいいのです。
もちろん、全身の姿勢バランスと密接に連動していますが、頚椎部をクローズアップすると、頚長筋などの頚椎椎前筋の弱化が原因で首肩の愁訴が出ている例が非常に多いです。
特に、この頚椎椎前筋が弱ると、後頭下筋群がその保障をします。
つまり、頚の前の深い部位にある筋肉が弱ると、後ろ頭と首の境目部分が凝り痛むのです。
ですので、鍼灸マッサージ整体治療で一時的にその筋緊張を緩めても、その原因となっている頚椎椎前筋の強化を行わないかぎり、症状はぶり返すということです。
私(院長)は、不快症状を取ることに終始していることに少し疑問が湧いてきています。
いくらその場で楽になっても、また同じ症状がぶりかえすことを繰り返す。
散髪屋じゃないんだから、それが当たり前になってもなあ・・・という疑問です。
もう一歩先の、症状をぶりかえさない状態に導けないか?
そこに興味の焦点が移ってきています。
もちろん、「他力(他者による施術)」は必要です。
「自力」のみでは絶対に解決できない問題は少なくないからです。
ですが、「自力」の部分の指導をすることで症状のぶり返しを少なくできたら。
私(院長)は、今のところ野口晴哉や矢上裕のように施術を一切辞める気はありません、が、将来的には自力と他力の融合ができたら、と真剣にかんがえているところです。
それを実現するにはまだまだ修行の時間が必要で、現時点ではOKはり灸マッサージでは、施術のみの対応とさせていただいております。
ともかく、ストレッチ系トレーニングや筋トレや関節の可動性や安定性を維持する体操や姿勢始動や呼吸指導などの「自力系」アプローチも取り入れていける自分になることが今の自分の「夢」です。
それには、まずは自らがフィットネスインストラクターのような素晴らしい姿勢や動きを実現できる人間にならないと話になりません。
先は長いですが必ず実現させたいと考えています。
それが自分のためにも患者さんのためにもなる、と考えるからです。