70歳過ぎの男性で、夜中トイレに起きる時に首肩肩甲骨周りが激しく痛んでお困りの方を何回か鍼灸施術させていただき、改善傾向にあるのでご報告させていただきます。
この方は、昼間は畑仕事に精を出し、特に痛むことなく元気に体を動かされているとのこと。
問題は、夜睡眠時。
トイレで起きるのか、痛みで起きるのか、どっちかわからないが、毎晩夜中に起き、その時に首肩肩甲骨周りが「激しく」痛み、困っているとのこと。
こういった症例の場合、ただ痛いところをもんだり鍼したりしても改善しません。
東洋医学的に病理・病態を把握して、臓腑経絡の概念から施術しないと改善しないのです。
なぜなら、昼間は何ともないのに、夜中の覚醒時に激しく痛む、という病証は、単なる筋骨格系の病(東洋医学的には経筋病)ではなく、東洋医学的に臓腑に病理があると考えられるからです。
細かい施術の説明は省きますが、とにかく、東洋医学的に、伝統鍼灸医学的に病理・病態を把握して施術すると、「ここ何年もなかったくらいぐっすり眠ることができ、たとえ夜中に目が覚めても痛みが軽減している」とのこと。
OKはり灸マッサージでは、現在患者さんの9割以上が鍼灸施術を受けられていますが、このように、東洋医学的に、伝統鍼灸医学的にきちんと病理・病態を把握して施術することで、他の治療院では出せないであろう効果を出すことができています。
内臓機能失調、自律神経失調症、はもちろん、たとえ症状は「凝り痛み」だとしても、「なぜその痛みが発生するのか?」と、東洋医学的に、伝統鍼灸医学的に病態把握する必要があります。
そういった工夫なしに、「はい痛いところはここですか」と、ただ単に痛いところをもんだりしても、鍼灸医学でいう経筋病のレベル以外では、改善は難しいでしょう。
OKはり灸マッサージでは、ここにさらに、整体学視点である「体の歪み」という視点からも、患者さんを診ますので、より改善率が高いのです。
ときどき、「体が歪んでいるかどうかわかるのですか?」と患者さんから聞かれることがありますが、「わかります」と、即答させていただいております。
見てわかる場合ももちろんありますし、触診によって如実にわかります。
施術により、どう変化したか、どう改善したか、も、如実にわかります。
(マッサージコースでは、このような歪みを診るということはいたしておりません、というより、マッサージしながらではできません)。
こういった施術を、OKはり灸マッサージのはり灸コース、整体コースではいたしております。
当然、毎日の臨床で、日々新たな解決しなければならない疑問点が浮上します。
ですので、毎日コツコツと勉強し続ける努力が欠かせないのです。
勉強しないと治せません。
勉強せずに治したい、とお考えの治療家は、かなり虫のいい考えの持ち主だと思います。
リラクゼーションサロン等なら、毎回同じパターンを何も考えずに実行すればそれで済むのかもしれません。
OKはり灸マッサージの施術は、そういった施術とは完全に一線を画しています。
施術で一番使うのは「頭」です。
だから、一日仕事した後は疲労するのです。
好きな野球でどれだけ体を動かしても疲れません。
疲労の種類が違うのです。
野球シーズンが始まり、そっちに気がとられがちですが、何とか仕事は集中してやっていますのでご安心を。
施術は「趣味」ではなく「仕事」ですから。