仕事で、立て続けに、何人もの患者さんの施術をした時など、その時は感じていない疲れ、疲労感が、後で、どっと出ることがあります。
Okはり灸マッサージでは、終始、完全に、一対一で施術させていただいており、同時に何人もの患者さんを並行して施術する、というスタイルはとっておりません。
最も重視する点は、患者さん満足度、であり、来てよかった、と思っていただけるように、常に全力で施術させていただいております。
ですので、休憩する時間なく、仕事が続く場合、かなり交感神経が緊張しているのでしょう。
ほっと一息つく時に、その反動で、どっと疲れが出ることがあるのだと思います。
こういう場合に、非常に効果的なのが、自分で自分にお灸をすえることです。
最近は、ストレッチこそ、毎朝欠かさず日課として、オープン前30分位かけて実施していますが、自分で自分に、はりやお灸をすることを、少し怠っていました。
私の今の体質として、中国伝統医学的にいうと、気虚、もしくは、陽虚体質で、痰飲がたまりやすい、状態が基本的にあります。
簡単にいえば、エネルギーがやや不足しがちで、体を温める熱エネルギーも同様に不足しがち、そして、その影響で、体の中に、余分な水分が溜まりやすい、という状態です。
この状態は、やや疲れやすい傾向にあり、疲れると、食欲が低下してしまいます。
副腎皮質ホルモン分泌低下、副交感神経機能低下、が起こりやすい、と、言い換えることもできます。
こういう時こそ、お灸の出番です。
朝昼晩の一日三回、すえるのが理想ですが、最低一日一回、できれば朝晩二回、すえると、疲れ方が全く違います。
おしっこがしっかり出て、余分な水分が排出されやすくなります。
具体的には、時間にして、ほんの五分ほど、膝から先の下肢にすえます。
足裏にもすえます。
自分にする場合、跡が残ってもかまいませんので、直接もぐさを焼ききります。
夜も、よりぐっすり寝られます。
朝の目覚めも違います。
鍼灸師である以上、人にすすめる前に、自分自信が健康管理に鍼灸を活用しないのは、説得力もないでしょう。
もちろん、鍼も自分で自分にしますが、今の私には、よりお灸が効果的と感じています。
松尾芭蕉も毎日お灸をしたのが、身に染みて実感できる今日この頃です。